アクセルとブレーキの踏み間違い事故。ペダル踏み間違い防止・対策に「ペダルの見張り番」

最近、テレビのニュースなどで、アクセルとブレーキの踏み間違いが原因の事故がよく報じられていますが、ブレーキだと思って踏んだのがアクセルだった場合には、急加速して障害物に突っ込んでしまいます。
自動車メーカー関係者に話を聞くと、「アクセルとブレーキの踏み間違いは、高齢者だけではなく、若いドライバーでも起こっている」といいます。
近年発売されているクルマの多くで「踏み間違い防止装置」が標準装備されるようになりました。
これは、赤外線センサーやカメラなどを使って、クルマの前に壁や人がいると、仮にアクセルを多く踏み込むと、数十秒間エンジンの回転数が上がらないように車載コンピュータで制御を行います。合わせてブレーキをかける機能が追加する車種も登場しています。

アクセルが電子化されていれば問題なく取り付けられる『ペダルの見張り番』

ペダルの見張り番は、アクセルとブレーキの踏み間違いに特化した急発進防止装置で、オートバックス専売商品です。
発進時などに、ブレーキと間違えてアクセルを強く踏んだ際に警告音が鳴ると同時に、エンジンを抑制して車が飛び出すのを防ぐ「オーバーアクセルキャンセラー」が搭載されています。これが機能すると、自動車がゆっくり動くので、慌てずブレーキを踏んで交通事故を防止できます。
比較的最近のクルマであれば取り付けが可能で、国産車100車種以上に適合し、電気的に車両を制御するので、アクセルが電子化されていれば問題なく取り付けができます。
また、アクセルとブレーキを同時に踏んでしまった場合、ブレーキを優先させる「ブレーキオーバーライドシステム」も搭載されています。
価格は取付工賃込で39,999円(税抜)と、自動ブレーキなどの機能が付いているクルマに買い替えることを考えるとはるかにお手頃です。

ここがポイント

■アクセルが急激に踏み込まれても車が飛び出す心配がありません。
■急発進抑制の制御レベル(感度)を、プッシュスイッチで3段階に設定が可能です。
■ブレーキを踏みながらアクセルを踏んでもブレーキが優先されるので、ダブルで安心です。
■リバース(後退)時の踏み間違いによる急発進ももちろん抑制します。
■対応車種は100車種以上、普通車から軽自動車まで幅広く対応しています。

実際の販売現場でも好評で、さらなる拡販が期待される「ペダルの見張り番」。今後の展開について同社は警察や自治体との連携なども含めて検討を進めているようです。